昭和61年

年金全般

公的年金の目的と歴史(年金制度の生い立ち)

今回は、公的年金の目的と歴史について解説します。特に公的年金の歴史に関しては今後、学習する老齢年金など、なぜそのようなしくみになっているかなど歴史を知ることによって理解が深まります。昭和36年の国民皆年金、昭和61年は年金史上の大改正があり、国民全員が国民年金へ強制加入となったと年でもあります。今回暗記するまでもないですが、今後学習する上で、もう一度この歴史を振り返ってみることも重要です。この2つの年は紐解くカギとなります。 公的年金の目的 皆様ご存知のとおり、公的年金は年を取った時にもらえる老齢年金が有名ですが、実は障害になった時や不幸にして死亡したときにも国が年金を支給し、その人およびその家族の生活を守ることにも支給されます。  公的年金は、国民年金、厚生年金保険、各共済組合(平成27年度厚生年金保険に統合)の三つのグループに分かれていますが、国民年金はだれでも加入している年金です。国民年金はすべての人を加入対象として、全国民共通の基礎年金を支給し、厚生年金保険や各共済組合は、サラリーマンや公務員を対象として、基礎年金に上乗せする形で給与に比例した年金を支給するものです。  サラリ...